価値のプランニングポーカー
こんにちは。asatoです。
この記事では、以前取り組んだチームでバックログの価値を見積もるアクティビティの話をします。
バックログはROI(Return On Investment:投資対効果)で順位付けしたりしますよね。投資、つまり作業量はプランニングポーカーとかで見積もると思うのですが、効果って何をどう見積もるの?ってなりまして。
MoSCoW(Must / Should / Can / Will)やCoD(Cost of Delay:遅延コスト)のようなやり方もありますが、なんか楽しいチームアクティビティできないかなーと、価値のプランニングポーカーでやってみました。
価値のプランニングポーカー
通常プロダクトバックログアイテムの作業量に対してプランニングポーカーをされているチームは多いと思いますが、これをプロダクトバックログアイテムの価値に対して行います。
シンプル!説明終了!
期待効果
このアクティビティに期待していた効果は以下の2つです。
- チーム全員が納得感のあるプロダクトバックログをつくる
- PO以外のメンバーにも「価値」の観点を持つ機会を増やす
これをやってみたときは2の課題感が結構大きくてやってみてましたね。良い悪いは置いておいて「言われたことをやる」スタンスが強くなってしまっている印象があって、みんなでわちゃわちゃあーでもないこーでもない言い合う空気を作りたかったので。
How
1. 価値の考え方を統一
まずは価値の考え方を統一しました。いきなり価値はどうだ!と言われても「ん〜」となってしまうので...笑
そのときにチームで議論して作成したのが以下のような図です。
色々足りんだろ!と怒られそうですが、チーム全員が理解して判断しないといけないのでこのくらいシンプルでよかったです。
2. 見積もりの基準を設けた
1で価値の考え方を作ったので、それをTシャツサイズに分けるイメージを統一しました。それがこちら。
抽象的ですが、価値も相対サイズで見積もりをしたのでこんな感じ。
チケットAは影響はそこそこ、ユーザー数もそこそこにした。チケットBをチケットAと比べると、影響は同じくらいだけど影響を受ける人は多いからLだな。って具合ですね。
これで準備は完了だったのですが、やっているうちに影響度 or 影響範囲が極小のチケットも出てきました。
サイズの大きいものから集中していきたかったので極小のチケットは一旦忘れるという選択肢をもたせて価値サイズの大きいプロダクトバックログアイテムに集中することにしました。
以上!
さいごに
この記事では、チームでやってみた価値のプランニングポーカーをまとめてみました。やりかたはなんでもいいのですが、チーム全員でプロダクトバックログアイテムの価値について考えてみる時間って貴重ですよね。チームで「価値」の目線を合わせることができました。
QCDとか効率とかに目が行きやすい環境でも、価値に視線を戻すためにもこういうアクティビティは効果的だなって感じました。
あと、チームで同じことをするときはなるべくシンプルに。それも実践まで行けたポイントかなと思います。
このメモが誰かの役に立ったら嬉しいです。